ずっと彼を責めていた。
しかし、元を辿って見れば、単調で平坦な職場生活の中に刺激を求めていただけだったのだ。
一時的な火遊びのつもりが真剣になり、彼しか目に入らなくなってしまっていた。
その間、やりとりをしていた男性との関係も終わった私の中には、彼に対する感情だけが残った。
でも、彼にとっての私は「甘えられる職場の上司」としての存在でしかなく、彼の中の自分の存在の位置づけが気に食わなく、腹が立ってしまったのだ。
でも、元を辿れば、彼は悪くない。
交際を申し込まれて断ったのは私だし、複数の他の男とお見合いをしていたのも私。
彼がその間、他の女性を彼女にして付き合ったって、何の問題もない。
彼は私に責められる筋合いはない。
まさに、私の彼に対する態度は、「自分が幸せじゃない理由を人のせいにして批判し、責める。」というスペクトルが低い人間の典型例だったことに気付いた。
具体的には、
・彼のせいで婚期を逃した。
・彼のせいで結婚の機会を逸した。
・彼のせいで取り戻せない時間を無駄にした。
・私が今不幸で寂しいのは彼のせいだ。
という被害者意識、犠牲者意識に飲み込まれていた。
でも、それは自分で選んだこと。
彼を好きになったのは、自分の選択。
その結果が不幸になったからと言って人のせいにしている私は、間違っていた。
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